こんな時代だからこそ家を購入するメリットについて考えてみました。

   

マンションや戸建住宅などマイホームを購入することは”リスクでしかない”という考え方が増えつつあります。長期的な人口減少で不動産価値が下がっていくのは確実なので当然かもしれませんが、そんな時代だからこそ、あえて自分の家を購入するメリットについて考えてみました。

家を買うのが馬鹿みたいと思われる理由

家を購入することにリスクを感じる人が増えたのは、それなりの理由・根拠がありますが、3つの要因によって増えたと考えます。

値下がり率が高すぎる

新築マンションや新築戸建を購入し、まっさらの状態の家で生活をはじめるのはとても気持ちがいいものです。

すべてが未使用でピカピカなので、その充実感たるや新築物件を購入したものにしわからない快感があります。

しかし新築物件の価格の下がり方は尋常じゃありません。

日本では中古物件に対する価値が低いので、少しでも使用すると一気に値下がりをします。これは不動産だけでなく、自動車などでも同じ傾向にありますね。

たった1日住んだとしても、次の日からは100万単位でやすくなってしまうのに、高額をだすのは無駄であるという考え方があります。

長期的には値下がりトレンド

2018年1月の時点では不動産市場は活性化しており、堅調に推移しています。

しかし長期的な視野でみると、不動産にとってあまり良い条件はそろっていません。

とくに大きいのが人口減少です。

日本の人口減少はもう後戻りできないところまで来ていると言われています。

人口が減るということはその分住宅も必要なくなっていきます。当然の結果ですが多くの人はまだこのことを実感していません。

しかも親が住宅を所有していると、その子どもが住宅を相続することになり、人口減少に加えて住宅購入そのものが減ってきます。

人口減少プラス住宅を必要とする人の減少のWパンチで住宅が供給過多になり、価格が下がっていくのは避けられません。

資産として価値がどんどん落ちていくのに、ローンの返済額は価値の下落に合わせて安くなることはありませんのでリスクが高いと感じるのは当然ことです。

長期ローンのリスクが高すぎる

住宅ローンの多くは35年ほどの超長期間の返済になります。

繰り上げ返済をしていち早く完済する方もいますが、それでも10年、20年は返済を続けることになります。

この長期ローンのリスクを考えたときに、不動産の購入が馬鹿らしいと言われるひとつの要因に挙げられます。

右肩上がりの成長期だった日本なら安心して長期ローンを組んでも心配はなかったでしょう。しかし、現在の日本で死ぬまで安定した職業などほとんどありません。

最低でも10数年払い続けなければいけないローンはリスク以外の何物でもないと考えれば、住宅購入が馬鹿らしいと考える人の気持ちもわからなくはありません。

家を持つことで得られるメリット

住宅購入をリスクと考える人の多くは、経済合理性の観点から無駄な行為と考えています。

しかし人生の多くを過ごすマイホームを所有することは、合理性では考えられないかけがえのないメリットがあるのも事実です。

お金に変えられない思い出

マイホームでつくる思い出はお金の価値では変えられないものがあります。

以前クレジットカードのCMで”プライスレス”といったワードが注目されたことがありましたが、まさに家族との大切な思い出はプライスレスです。

大切な家族となら賃貸住宅でも思い出はできるかもしれませんが、やはりマイホームで一緒に暮らした記憶というのは格別です。

一度しかない人生の記憶を、大切な家族とマイホームで過ごす。こんな貴重な体験は、決して貨幣価値で換算できるものではありません。

自分の家がある安心感

マイホームを持っているという安心感や心理的な余裕は、日々の生活にも表れるでしょう。

責任感も強くなりますし、自尊心を育ててくれます。

自分の家を持てばすべての人が立派になるとは限りませんが、大人としてのやるべきことをやっているという実感は必ず仕事面でもプラスになるでしょう。

またマイホームを持っているとならば、社会的信用度もアップします。

責任感が強く、将来設計ができないとマイホームの購入には踏み切れませんから、安心感を得るとともに周囲からの評価もアップするはずです。

資産としてしての価値

値下がりがスピードが速いとはいえ、万が一のときには売却してお金を得ることができます。

「なにかあっても家をうればどうにかなる」

と思える心の余裕ができるのは間違いありません。

ただし、売却してもローンが返済できず、借金だけが残ってしまうということも考えられます。

このようなことが無いように住宅を購入する際には、将来的に値段がさがる可能性が低い都市圏の物件や、駅から近い交通の便のいい場所を選ぶようにしましょう。

1時間に数本しかないバス便の地位は将来バスが廃止される可能性もありますし、公共交通機関のないところは将来売却すらできない未来もあり得ますので気を付けましょう。

買ってもいい家、ダメな家

住宅を購入することにもメリットがないわけではないのは、先ほども書いたとおりです。

人それぞれの価値観もあるのでリスクを考えて購入しないにも一つの方法ですし、たった1度の人生を大切な家族とマイホームで過ごすことを選択するのも自由です。

ただし購入してはいけない物件もありますので、のちのち後悔しないためにも、将来リスクの少ない物件を購入するようにしましょう。

人気都市もしくはその隣接地域

不動産の二極化はこれからどんどん進んでいきます。

人気地域の物件は世界中から注目されて価格があがっていくでしょう。

反対に不便で人気のない地域は値段が下がり続け、売却すること自体が困難になってしまう可能性も十分あり得ます。

将来のリスクをできるだけ減らすためにも、物件を子雲集するときは人気地域で利便性の高い場所を選びましょう。

人気地域が高すぎるという事であれば、隣接している地域を狙っていくのも悪くありません。隣接地域でも交通が不便なところは避け、駅近物件などに的をしぼって探してください。

最低でも駅徒歩10分以内

駅近物件の定義は徒歩10分以内です。できれば5分以内がおすすめです。

以前なら15分以内でも十分駅近でしたが、将来の人口減少と需要減を考えると10分以内が妥当です。

バス停に近いのはどう?と思う方もいるかもしれませんが、バスは将来廃止されることも考えられます。

バス停付近の住宅地が過疎化すれば、バス会社の経営も苦しくなってきます。公営バスなら廃止のリスクは少ないですが、それでも何が起こるかわかりません。

都市圏ではバスの廃止はまだ起こりそうにもありませんが、地方の過疎地域では現実にバスが廃止されたという声もあります。

将来後悔しないためにも、購入予算と相談しながら駅に近く資産価値が減りにくい物件を探すようにしましょう。

中古住宅はねらい目

新築物件は割高で値下がりが早いのでお金がもったいないということを書きました。

それとは対照的に中古物件は値段がこなれているので、購入しやすい物件が多いです。

あまりに古いマンションや戸建を購入すると、メンテナンス費がかかってしまいますが、10年から20年ぐらいの物件であれば耐震もしっかりしていますし、ねらい目の物件です。

もちろん物件によって差があるので、実際の物件を見て決めるのはとうぜんですが、なかには掘り出しものもあるので新築物件にこだわらず、中古物件も視野に入れながら探してみるといいと思います。

生活にあう広さの家を購入する

家を購入するときはライフスタイルにあった広さの家を購入するようにしましょう。

1人暮らしなのに4LDKはいりませんし、家族4人で済むのに1ROOMでは生活の質が落ちてしまいます。

適度なサイズを購入すれば、無駄な費用も抑えられ、その分ローン返済にも回せます。

広い家に憧れる気持ちはわからなくありませんが、核家族化がすすんだり、未婚率の上昇もあってこれからの時代は大きい家の需要は少なくなるはずです。

自分の生活スタイルにあった広さの家を、利便性の高い地域で購入するということを忘れないようにしましょう。

まとめ

家を購入することにデメリットやリスクがあることは間違いありませんが、マイホームにはお金に変えられない価値があるのも事実です。

子どもたちとの楽しい思い出、家族で過ごす大切な時間。マイホームで一緒に過ごした貴重な時間はまさにプライスレスです。

人それぞれの選択があるのは当然ですが、一概にマイホームの購入はリスクだけではありません。

素敵なマイホームを見つけて大切な人と素敵な時間を過ごす場所を見つけてくださいね。

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