ヤマダ電機、不動産仲介業へ参入か?

   

先日の日本経済新聞でこんなニュースがとりあげられていました。

ヤマダ電機、不動産仲介の新会社

家電量販大手のヤマダ電機は不動産事業を広げる。6月に設立した新会社のヤマダ不動産(群馬県高崎市、唐沢銀司社長)を通じて、賃貸物件や不動産売買の仲介に乗り出す。年内をめどにヤマダ電機の店舗内に営業拠点を設ける見通しだ。グループで取り扱う家電や家具との相乗効果を狙う。

ヤマダ電機はすでに傘下の住宅メーカーや、外部の企業と組んで不動産事業を手がけてきた。今年に入ってからは子会社を通じて住宅ローンの提供を始めたほか、家具や雑貨を中心とした新型店舗「インテリアリフォームYAMADA」を群馬県前橋市内に開いている。新型店を中心にヤマダ不動産の拠点を設け、互いの誘客や売り上げ拡大につなげる。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12HUK_S7A710C1TJ1000/

あのヤマダ電機が不動産仲介業に参入するそうです。

私は全く知らなったのですが、住宅ローンの提供なんかもすでにやっていたんですね。

家電小売り業界はAmazonを筆頭としたECサイトにやれらっぱなしの状況ですが、不動産事業と家電販売などを絡めて生き残っていく戦略でしょうか。

ヤマダは店舗数も多いですし、上手くいけば”住まい”を総合的にカバーすることで大幅な業績アップが見込めるかもしれません。

ただ気になる点もあって、それが不動産仲介の営業マンを確保できるのか?という問題。

一般的な営業マンや新人の確保はそう難しくないと思いますが、店舗を引っ張ていくような人材を取ることができるのでしょうか?

不動産仲介の組織を引っ張っていくのは一筋縄ではいきません。ときに強引な駆け引き、ときには繊細な観察力を持たないと成り立ちませんしトラブルのもとになってしまいます。

三井や住友といった大手の不動産仲介会社では自社内でライバルたちと切磋琢磨し人材が磨かれ、やがて店舗を引っ張っていくリーダーが出来上がります。

しかしヤマダにはそのシステムがありません。外部から連れてくると言っても自社で実績のある人材がヤマダの店舗網をカバーするほど流失してくるとも思えません。

となると時間をかけて仲介業務を行う店舗をしぼり、じっくり育てていくということになってしまいます。

ただ不動産業界は人口減少によってどんどん先細りになりますし、いまは安全にネット取引ができるシステムも構築されつつあります。

悠長にやっていく時間的余裕なんてないので、やるなら一気呵成に攻めていくのがベストな方法だと思うんですがそうなると人材が足りない。というジレンマを抱えるのでは?と考えてしまいます。

まあヤマダ電機は売上こそ下がっていますが利益は大きいので、体力のあるうちに新しいことに挑戦しておかないとという考え方もあるのでしょう。

不安がないとはいえませんが、とはいえヤマダの不動産仲介が成功すれば、業界の風穴をあける可能性もあります。

古くからの手数料慣習はユーザーからすれば高すぎるという批判もあります。

そういったユーザーのためにならない慣習に変化が起こる可能性もあるので、一ユーザーとしてはヤマダの不動産仲介業への参入は楽しみでもあります。

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