不動産一括査定の問題点!高すぎる査定額に要注意な理由とは?

不動産を売却するのに一括査定の利用は欠かせませんが、高すぎる査定額には要注意です。なぜ高すぎる査定額が危険なのか、査定システムの仕組みを交えて解説します。
目次
不動産一括査定サイトのカラクリ
なぜ高すぎる査定額が危険なのかを理解するためには、査定システムの仕組みを知らないとわかりません。
基本的なことも多いですが、流れと仕組みを理解すると査定額が高くなりやすい理由も理解いただけます。
査定額は予想額
不動産仲介が行う査定というのは実際に売却できる価格ではなく、あくまでも「この金額なら売れるでしょう」という予想額です。
細かい査定の基準はあるものの、仲介としては査定した金額で売るために努力する責任はありませうが、万が一売れなくても仲介に責任を問えるわけではありません。
不動産の一括査定で問題なのは、この査定額で確実に売れるとは限らないという点です。
不動産仲介は媒介契約が目標
話が少し変わりますが、不動産仲介が不動産査定をするのは自分たちのとことで媒介契約をとりたいからです。
※媒介契約:不動産の販売活動を依頼されたことを証明する契約のこと。詳細記事はこちら
彼らは媒介契約をとってはじめて販売活動ができますので、査定を受ける以上媒介契約を目指します。
しかし一括査定サイトからの依頼で査定をするということは、当然ライバルがいるということが明確です。
そのライバルをはねのけて自分たちの会社で媒介契約を取りたいと考えために、問題の高すぎる査定額が発生してしまうんです。
媒介目当ての査定額が危ない
冒頭の話に戻りますが、査定した金額で売れなくても仲介会社にペナルティーはありません。
もちろん査定の細かいルールがあり、査定額に根拠を求められるのは当然ですが、やり方はいくれあだってあります。
多少色をつけて査定額を高く提示したほうが、査定を依頼したお客さんは喜ぶし、媒介契約を取りたいという動機がはたらけばいい加減な高額査定になってしまうことも当然あり得ます。
つまり高すぎる査定額は、媒介目当ての根拠のない査定の可能性が高いため要注意なんです。
媒介目当ての高額査定を見抜くコツ
媒介目当てのインチキな高額査定を見抜く簡単な3つのコツをご紹介します。
いい加減な不動産仲介にひっかからないように、査定額の高さに舞い上がらず冷静に仲介会社を選ぶようにしましょう。
ずば抜けて高い査定額は怪しい
一括査定では最大で6~10社ほどの会社が査定を行ってくれます。
ひととおり査定が出そろったらすべての査定額を比較して、飛びぬけて高すぎる査定額には注意が必要です。
6社が査定をして1社だけ飛び抜けて高いのは明らかにおかしいです。普通であればある程度まとまりのある価格になるはずなので注意しましょう。
ただしそこで”怪しい”覆って切り捨ててしまうのも高額売却のチャンスを潰してしまう可能性があります。
次の項目でも解説しますが、査定額の根拠を聞いてみましょう。
査定額の根拠があいまい
査定額の根拠があいまいな査定額は危険です。
査定額を算出するときには、査定のルールにのっとて算出します。
駅からどれぐらいかかるか、日当たりはどうか、近隣での売買履歴はどうなっているのか?などさまざまな要因を複合てきに考えて計算します。
根拠を聞いてもそういった具体的な理由がないときには、媒介目当ての怪しい査定額の可能性があります。
飛びぬけて高い査定額を提示してきた会社には、必ず理由を聞きましょう。
高すぎる査定額を用心することは必要ですが、根拠があって高い査定額を提示してくるケースもあり得ます。
たとえば
最近自分の会社で近隣の不動産を販売した
その物件なら確実に欲しがるお客さんがいる
このように根拠があって高額査定をしてくる仲介会社もあるので、用心しつつも根拠はしっかり聞くようにしましょう。
担当者が怪しい
担当者の印象はとても重要です。
やはりいい加減なことや、インチキをするような担当者はどこか行動が怪しかったり、話のつじつまが合わなかったりするものです。
電話での会話だけではなかなか判断がつかないかもしれませんが、自分で感じた印象を大切にして”怪しいな”と思ったら近づかないようにしましょう。
君子危うきに近寄らず、が一番です。
一括査定サイトは危険か?
ここまで一括査定サイトの高すぎる査定額について書いてきましたが、誤解してほくないのは一括査定そのものを否定しているわけではありません。
危険ではないが信じすぎない
不動産をできる限り高く売るためには、一括査定サイトの活用が欠かせません。
実際に予想以上の価格で売却している方はたくさんいらっしゃいます。
注意したいのは媒介目当てで査定をしてくる業者に捕まらないことです。
ほとんどの仲介会社はルールや規定を守っていますので、必要以上に危険を感じるのではなく、少し注意の目を持って査定をしてみることで満足な売却を実現できるはずです。
高く売るためには絶対に必要
しつこくなってしまいましたが、一括査定は便利ですし必要以上に安く売却してしまうのを防ぐこともできます。
上手に使って大切な財産を、後悔のない価格で売却しましょう。
まとめ
不動産一括査定での高すぎる査定には注意が必要です。媒介目当てのいい加減な査定かもしれません。
高すぎるからといってその時点で除外してしまうのももったいないです。まずは冷静に査定の根拠を聞いてみましょう。
高く売るためには複数の仲介への査定は欠かせません。一括査定を活用しつつ、信頼できる不動産仲介を見つけましょう。