老後の生活を豊かにする住まいのダウンサイジングとは?

   

人生の局面にあわせた住まいを選択することで、より充実した人生を送ることができます。広い家に住むのがゴールではなく、家のダウンサイジングをして自分にあったサイズの家に住み替える方が増えているんです。そこで今回は住まいのダウンサイジングとはどんなものなのか、話題の理由やメリットなどをご紹介します。

家のダウンサイジングのススメ

住まいの大きさは人生のそれぞれの場面において、適切なサイズというものがあります。

たとえば大学生が初めて一人暮らしをするときの適切なサイズは1Rや1Kが丁度いいサイズといえます。シェアハウスという選択肢もあるかもしれませんが、一人で住むなら3LDKも4LDKも必要ありませんよね。

やがて結婚して家族が増えてきたら、1Rから3LDK、4LDKといった家族向けの住まいに移っていきます。

ここまでは多くの方がとおる道ですので想像できます。

しかし、まだまだ人生は続きます。

お子さんが成長して家から巣立っていくと、再び3LDKも4LDKも必要のない時期に差し掛かりますよね。

ご夫婦二人で生活しているとすれば部屋が余ってしまう事でしょう。

空いた部屋のお手入れは結構な負担ですし、戸建の場合は庭があるご家庭も多くメンテナンスに使う時間は馬鹿になりません。

一緒に生活する人数が増えれば家を大きくしていったのですから、家で暮らす人の人数が減ったら、また適切なサイズにしていくのは普通のことなんです。

とはいえ思い出がいっぱいつまった住宅を、そう簡単に手放せるものではないということもありますが、残された時間を有効に使いまだまだ続く人生を豊かにするためにも、住まいのダウンサイジングを検討するだけでも損はありません。

住まいをコンパクトにする7つのメリット

具体的に住まいをダウンサイジングすることで、どのようなメリットがあるのかご紹介します。

家のメンテナンスが楽になる

家のサイズを生活スタイルに合わせることで、メンテナンスがとても楽になります。

空いてしまっている部屋を掃除する必要もなくなりますし、庭の草むしりをする時間も削減することができます。

時間は有限です。掃除やメンテナンスに時間を使うぐらいなら、楽しい時間や充実した時間を過ごせることに時間を使ったほうが有効ですよね。

ローン返済の負担がなくなる

家のローンが残っているようなら、家を売却してローン返済に充てることができます。

ローン返済して余った資金でライフスタイルにあったサイズの住まいを見つければ、ローンの負担を失くすことができます。

住まいのダウンサイジングは時間だけではなく、お金の節約も可能にできる可能性があります。

税金が安くなる

家を小さくすることで税金の負担を軽くすることができます。

一軒家に住んでいるときの固定資産税(都市計画税)と、マンションに住んでいるときの固定資産税(都市計画税)では、一般的にマンションの方が負担が軽くなります。

年間で数万円程度かもしれませんが、数万円うけば旅行にもいけますし、かわいいお孫さんにプレゼントを買う事もできますよね。

老後の蓄えを増やすことができる

ローンの負担や税金の負担を減らすことができれば、その分を貯蓄にまわすことも可能です。

年齢を重ねていけば思わぬ大病を患ってしまうこともあり得ます。

いざというときのためにお金をためておけば、安心して老後を過ごせることができるでしょう。

交通の便のいいところに引っ越せる

年齢を重ねてくると、ちょっとした移動も体力を消耗するようになります。

若い頃は「年を取ったら静かなところでのんびり暮らしたい」という理想をいだきがちですがこれは誤りで、年を取ったら都会のほうが圧倒的に便利です。

すぐ近くで買い物ができたほうがいいですし、万が一のときでもすぐに病院にいける市街地のほうが生活は楽になります。

また交通の便がいい方が、親戚や家族が会いに来やすいというメリットもあります。

お盆、お正月、家族で楽しく過ごしたいという方であれば、交通の便のいいところに住むメリットは計り知れないんです。

交通の便のいいところは多少価格は高いですが、住まいを小さくすることで問題なく手に入れることができます。

生活をシンプルにすることができる

家が広いとものがどんどんたまっていってしまいます。

捨てる必要がないので、あれもこれもと溜め込んでしまうんですよね。

空いていた部屋もいつのまにか荷物置き場になってしまっている…

ということはありませんか?

モノがいっぱいあれば生活が豊かであるとは限りません。

最近では生前整理といって、いつか来る日のために断捨離を進める人が増えています。

住まいを適正サイズにすれば、必要以上の”モノ”は増えませんし、購入数こともなくなります。

防犯力が高くなる

お住まいが戸建の場合、不安なのは防犯面での問題です。

戸建は道路からすぐに敷地ですので、どうしても防犯上弱くなってしまいます。

セコムなどのセキュリティをつけることもできますが、助けがくるまでに時間がかかりますし、により費用の負担もあります。

であれば一層のことセキュリティが強いマンションに引っ越したほうが、不安も解消しますし、費用負担も減らすことが可能です。

広い家は空き巣や強盗の標的になりがちです。

住まいのダウンサイジングは防犯上のメリットも大きいんです。

50代・60代で住み替えをするデメリット

ここまで家のダウンサイジングのメリットを書いてきましたが、デメリットもないことはありません。

環境の変化が起こる

住んでる場所が変わる以上、多少の環境の変化はあります。

引っ越す先でゴミ出しのルールも違えば、ご近所づきあいも変わってくることでしょう。

年齢を重ねてからの環境の変化に対応するのは、苦労をともなうこともあるでしょう。

しかし悪い事ばかりではありません。いい意味での環境の変化もあります。

新しい付き合いが始まることで、今までとはちがった可能性が開けてくることもあります。

新しい趣味をつくるチャンスかもしれませんし、今までできなかった夢を追いかける機会でもあります。

思い出の場所が無くなってしまう

いままで家族で過ごした家を売却するとなったときの一番のネックは、その場所にある思い出かもしれません。

やっぱり思い出の場所が無くなってしまうのはさみしいものがありますよね。

だからこそ住まいのダウンサイジングをするなら早い方がいいんです。

最近は50代ですでに家のダウンサイジングを始める方も増えています。

なぜかというと、新しい住まいでまた思い出をたくさん作ることが出来るからなんですね。

今の住まいを大切にしていくのもいいですが、その思い出の住まいが古くなり、かつて華やかだった家がどんどん朽ちて荒れ果てていくのはもっと寂しいです。

そうであれば、綺麗なうちに手放していい思い出のまま心にとめてあげて、新しい最適サイズの住まいで新たな思い出づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

50代・60代の住み替えで気をつけたいこと

住まいのダウンサイジングをする年代はおおよそ50代から60代ではじめる方が多いので、この世代が家を買い替えるときに気を付けたい6つのポイントをご紹介します。

売却額を超えるローンを組まない

家のダウンサイジングは、ライフスタイルにあった住まいを選択して余計な負担を減らすことに目的があります。

”余計な負担”のなかには、お金の面での負担ももちろん含まれるわけですから、新しくローンの負担が増えてしまうのは賢い選択とはいえません。

50代以降になってくると返済期間も短くなり、ローンの負担も大きくなります。

基本的には今ある家を売却した資金で補える範囲ないでの住み替えを検討しましょう。

資産価値の減りにくい地域を選ぶ

新しい住まいの候補を選ぶときには今後、資産価値の減少が引くいと思われる地域を選びましょう。

具体的にはやはり駅から近く、ある程度発展している地域を選ぶことです。

今後は間違いなく交通の便が悪い地域は値下がりがはげしく進みます。値段が付けばいいほうかもしれません。

ただ単に駅が近いだけという場所ではダメで、駅周辺が発展していて通勤や通学に利用できる地域を選びましょう。

できれば政令指定都市(札幌市・仙台市・新潟市・さいたま市・千葉市・川崎市・横浜市・相模原市・静岡市・浜松市・名古屋市・京都市・大阪市・堺市・神戸市・岡山市・広島市・北九州市・福岡市・熊本市)あたりの駅近物件がおすすめです。

生活にあった広さの住宅を選ぶ

ダウンサイジングの基本中の基本ですが、ライフスタイルにあった住宅を選びましょう。

せっかく住まいをコンパクトにして自由度を上げようとしているのに、今までと同じサイズの家に住み替えても意味はありません。

しかし単純に小さければ小さいほどいい、という訳でもありません。

たとえばご夫婦二人で暮らすのに、1ルームのマンションでは適正サイズとはいえませんよね。

最低でも1LDKや2DKは欲しいところだと思います。

適正サイズはライフスタイルや生活人数によって異なるので一概に設定することはできませんが、広すぎず狭すぎずを目標に、自分にあったサイズへの住み替えを行いましょう。

徒歩中心の生活を考える

老後の生活は徒歩中心の生活を考えるようにしましょう。

最近ニュースにもなっていまが、高齢の方の自動車事故が増えています。

運転すること自体は悪いことではありませんが、どうしても判断能力が落ちてきてしまうので、悪気がなくても事故を起こして迷惑をかけてしまうことがあります。

車での事故は相手の人生はもちろん、自分の人生もくるわせてしまいますので徒歩圏内で生活ができるような地域に住み替え先を探しましょう。

老後資金の貯蓄には手を付けない

家を住み替える際には老後のために貯蓄していたものについては、絶対に手をつけないようにしましょう。

老後の資金は一線を退いてからのための大切なお金です。

「家があればなんとかなる」という考え方は危険です。

不動産を探すているときに、営業マンに老後資金を使って…などというトークを使ってきたら警戒しましょう。

老後資金は住み替えには絶対使ってはいけません。

あくまでも今の家を売却した資金、今の収入で返せる範囲内での購入が基本になります。

新築にこだわらない

新築の建物は気持ちがいいものです。

何もかもまっさらで、誰も使っていないものを初めて使うのはある種の快感あるのも事実です。

しかし、コストパフォーマンスの面で考えると、決して経済的ではありません。

日本では新品信仰が強いためか、新築からの中古の値段の下がり方が急激です。

築1年の築浅だとしても、一度使用された物件であれば80~90%ぐらいの価格になってしまうでしょう。

新品はコスパが高いので、新築にこだわることなく自分の資金とライフスタイルを基準に住まいのダウンサイジングを進めていきましょう。

今の家は売るべきか?貸すべきか?

住み替えを感がいたときに、売却するべきか賃貸にするべきかというのは大きな問題の一つです。

戸建の場合はメンテナンス費用も大変なので基本的には売却をおすすめしますが、立地や家賃収入を検討してみてメリットが大きそうなのであれば賃貸も検討してみてもいいでしょう。

どちらを選択するべきか迷ったら、しっかりと計画をたてて比較してみることです。

賃貸をだしたときの今後数十年のプランと、売却したときの収支をエクセルなどにまとめて比較してみましょう。

賃貸の家賃設定などは不動産仲介に相談するのが一番なので、住み替えを検討している旨を伝えて、一緒に計画をたてることで最良の選択をすることが可能です。

まとめ

人生を豊かに過ごすためにはライフスタイルにあったサイズの住まいを見つけることです。

大きすぎる家に住むのは時間やお金の無駄が大きく、生活への負担が計り知れません。

自由な時間、安心できる老後資金、明るい絆を実現するためにも、50代にはいったら住まいのダウンサイジングを検討してみてましょう。

今よりもきっと豊かな生活をスタートすることができるはずです。

 - 戸建売却