任意売却と競売の違いとは?

粘土でできたミニチュアハウス

      2016/05/28

任意売却と競売では全然違う

任意売却と競売は全く違います。最終的には家を処分するという意味では一緒ですが、その過程や受け取れる恩恵が全くことなります。

住宅ローンが返済できずに困っているならば、競売より任意売却が圧倒的にお得です。

競売と任意売却を比べてみるとその違いがよくわかると思います。

売却価格の違い

任意売却と競売の大きな違いはその販売価格です。任意売却は周辺の相場や建物の条件を鑑みて販売価格を設定していきます。

そのため、市場の価格と大差のない価格で売却することが可能になります。

しかし、競売は周辺相場の50%から高くても70%が良いところです。入札制度なので高くなると思いがちですが、実際はそんなことはありません。

その理由のひとつに競売特有の怖さがあります。競売物件は直接中を見ることができません。

一応法律上は内覧を求められた場合、所有者は断ることはできないことになっています。

しかし競売まで進むような物件の所有者であれば、売却に納得していないのが普通です。

そのため内覧に来るものに敵対心をいだいていることが多いのです。

そんな状況を知ったうえで内覧にいく入札者はあまりいませんので、万が一なにか瑕疵があったときのことを考えて落札額が安くなってしまいます。

また落札者は落札後に居住者が退去してくれない可能性も考慮します。

最終的には強制退去という手段もありますが、そのための時間や費用を考えれると、やはり入札費用は低く設定されてしまいます。

高く売れればマイホーム売却後の返済負担も楽にすることができます。

3,000万円の物件を2,000万で売って1,000万の残債を返済していくよりも、2,500万円で売って500万円の残債を返済していくほうが断然楽になりますよね。

このように任意売却と競売では売却額に大きな違いが出てくるんです。

匿名性の違い

マイホームを売却するのは恥ずかしいことではありませんが、売却の理由が住宅ローンの滞納とは知られたくないですよね。

任意売却では通常の売却と変わらないので、買主や仲介業者など以外の近隣住民に売却理由を知られることはありません。

しかし競売になってしまうと情報がネットなどで公開されてしまいます。

競売物件だと知られれば当然住宅ローンの返済が苦しかったり、借金のかたに売却するんだということが知れ渡ってしまうでしょう。

引っ越す費用も用意できない場合、マイホームが競売にかけられてしまってもしばらくはそこに住み続けなければいけません。

そうなると隣近所の目もきになるところです。

任意売却なら誰の目を気にすることもなく自然に売却を進めることができますが、競売では売却理由を隠しとおすのは非常に難しくなります。

配分の違い

競売の場合落札資金はすべて債権者に回されてしまいます。お情けですこし手元にお金を恵んでくれるなどということはありません。

反対に任意売却は債権者との話し合いのうえでの売却になりますので、国家権力が行う競売よりも多少同情的な面があります。

競売や任意売却が終わったら次は新しい生活のスタートです。しかし新にスタートを切るためには最低限の生活費が必要です。

引っ越しをするにも、新しい住居を探すにもタダでできるものではありません。

競売ではそのような費用が配分されることはありませんが、任意売却であれば債権者と話し合いのうえ最低限の生活費が配分される可能性が高いです。

絶対とはいえませんが多くのケースで10万~50万円程度の配分を受け取れる可能性があります。

10万~50万が安いと感じる人がいるかもしれませんが、競売にかけられてしまえば0円の可能性もあります。

それなら多少なりとも今後の生活のために使える費用があるのはありがたいと思います。

強制性の違い

競売で落札されてしまうと退去通告が来ます。

これを無視していると最終的には強制退去の可能性があります。

任意売却であれば、債権者との話し合いのうえ退去時期についても相談に応じてもらうことができます。

最終的には競売にしろ、任意売却にしろ退去することになりますがライフプランに合わせて対応できるのは任意売却になります。

まとめ

競売と任意売却では受けられる恩恵に雲泥の差があります。

新しい生活のスタートを順調に進めることを考えれば、競売よりも任意売却を選択したほうが圧倒的に有利です。

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