任意売却における期限の利益の喪失とは?

   

期限の利益

住宅ローンのメリットってなんだと思いますか?

 

もし住宅ローンの制度が無いとしたら、お金が貯まるまで住宅を購入することができなくなってしまいますよね。20年も30年もかかってお金を貯めて、やっと家が買えるようになります。

でも、そのときにはもう大きな家は必要なくなっているかもしれまんよね。子供たちも巣立って、夫婦二人暮らしていくのであればもう賃貸でも良いと考えるかもしれません。

住宅ローンのメリットはまさにここにあります。家が欲しい!と思ったときに、その時点ではまとまったお金が無くても家が購入できる点です。つまり時間を前倒しして、一番必要な時期に家を購入できる点にあるんです。

そして、住宅ローンは本来ならすぐに一括で支払わなければならない購入資金について、『分割して返済すれば一括返済の必要はないですよ』というメリットをもたらしてくれます。

この『分割して返済すれば一括返済しなくていいですよ』という『メリット』のことを『期限の利益』といいます。

期限の利益の喪失

期限利益の喪失とは、まさに期限の利益を喪失してしまうことを言います。つまり、『分割返済』の権利を失ってしまう訳です。

期限利益の喪失が起こるのはローンの返済が滞ってしまったときです。”分割して返済するなら”という条件を破ってしまうことによって、期限の利益が喪失して一括返済を求められます。

金融機関も鬼や悪魔ではありませんので、1回の滞納ぐらいでは利益の喪失までは実行してきません。しかし送られてくる督促状や催告書を無視して3か月、4か月と滞納していくとさすがに問題です。

ある日いつもと異なる書面がポストに投函されることでしょう。それが『期限の利益の喪失』になります。一度この処分にされてしまうと、もう分割での支払いは不可能です。金融機関からは一括で返済するように請求がきます。

期限の利益の喪失が届いた後は…

『期限の利益の喪失』が届いてからしばらくすると、保証会社から通知が届きます。住宅ローンを組んだ金融機関ではなく、保証会社から通知が届きます。

 

通知の内容を簡単に説明すると『あなたに代わって金融機関にお金を返したので、今後はこちら(保証会社)に一括返済してください』といったようなことが書かれています。

これ以降の返済についてのやりとりは、保証会社と行っていくことになります。

任意売却はここから

任意売却は『期限の利益の喪失』がなされ、債権者が金融機関から保証会社に移ってからが本番といっても良いでしょう。

銀行などの金融機関は基本的に任意売却においては交渉相手となりません。ローンが回収できなくなったら保証会社からさっさと弁済を受けてしまったほうが面倒が少ないですし、そこに人員を割く必要がなくなるためです。

もちろんローンの支払いが苦しいといった相談を受け付けてはくれるでしょう。しかし、金融機関の本音を言えば返せないならいち早く保証会社に債権を移してしまって他の業務に注力したいんです。

ただしローンの返済が厳しいからといって、任意売却を必ずしも選択する必要はありません。早めに相談すれば金融機関もローンの条件変更などに応じてくれる可能性もあります。

問題を最小限のキズで抑えるためには早めの相談が基本です。住宅ローン返済に苦しんだら早めに金融機関や任意売却に強い不動産屋さんに相談しましょう。

 

まとめ

期限の利益とは一括で借りたお金に対して『分割して返済すれば一括返済の必要はないですよ』というメリットのことです。

期限の利益を喪失してしまうと、その後分割での支払いができなくなります。

金融機関は期限の利益の喪失がなされてから、保証会社に債権を譲渡します。以降、返済や任意売却の交渉は保証会社とのやりとりになります。

 

 

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