不動産の査定額にはなぜ差がでるの?

不動産査定に差が出る5つの理由
不動産の査定をいくつかの会社に依頼すると、大きく査定額が異なることがあります。
同じ不動産なのにどうして査定額が違ってくるのでしょうか。
査定額額が異なるのは査定の仕組みや仲介業者の思惑が絡んでいます。
主な理由をいくつかご紹介します。
ちなみに不動産の査定を行うにはガイドラインがあり、客観的事実に基づき合理的に説明できなけばいけません。
それにプラスアルファとして仲介業者の実力や思惑が絡んで査定額がきまります。
ここではプラスアルファの部分について紹介していきます。
1、仲介業の経験の差
仲介業は経験がものを言います。経験”だけ”ではありませんが、長く仕事をしていれば独自のノウハウが蓄えられていくものです。
経験が浅いと失敗を恐れて、査定額を低く見積もりがちです。
自社で扱ったお客さんの数も少ないため、査定額が弱気になってしまいます。
2、自社で抱えているお客さん
自社で抱えている不動産購入希望のお客さんの内容によって査定額が変わってくることがあります。
仲介業者には不動産を売りたいお客さんだけではなく、購入を希望するお客さんもたくさん抱えています。
もし売却したい不動産の地域と条件にぴったりとハマる購入希望のお客さんがいれば、その仲介業者は査定額を強気で入れてきます。
逆にその地域や条件に当てはまるお客さんがいなければ、差しさわりのない査定金額を示してくるでしょう。
3、自社における過去の取引事例
各仲介会社には過去に取引した事例が蓄積されていきます。
成約事例はレインズと呼ばれる業者用のネットワークに登録することになっていますが、すべてを登録する仲介業者はまだ少ないのが現状です。
自社で同じ地域、同じ条件の不動産を高値で売った経験があれば、査定額を高額で査定することがあります。
逆に査定依頼のあった地域でお客さんがいなければ査定も弱気になってくるでしょう。
4、媒介を取りたいための思惑
査定を行う仲介業者は最終的には媒介契約を結ぶことを目的としています。
あまり安い金額で査定をだしてしまえば他社にお客さんを取られてしまう可能性があります。
それを防ぐためにわざと多少高額の査定をして媒介契約をとろうとすることがあります。
こういった悪質な査定をする業者とは付き合わない方がよいのですが、たまにこういった業者にあたってしまうこともあるので注意が必要です。
5、そもそも仲介が得意ではない
ひとくちに不動産屋といってもさまざまな種類があります。賃貸専門だったり、建売業者だったり様々です。
賃貸の仲介を専門でやっているような会社に査定を依頼してもノウハウがないため査定額も信用できません。
査定を行うときには必ず売買の仲介をメインでやっている業者の査定を信用するようにしましょう。
まとめ
不動産査定額は会社によってバラバラです。
あまりに高いと疑いたくなることもありますが、仲介によっては自信をもってその価格で売れると確信しているケースもあります。
査定額だけで判断せずに、実際に査定を行った会社や担当者と査定についてよく話しあったうえで仲介を依頼する会社をきめましょう。