相続した土地を売却したいとき

2016/05/28
相続した土地は売れるの?
一定の関係の親族が亡くなったときに自動的に発生する遺産の相続。相続人は亡くなった人の財産を受け取ることになります。
不動産も財産の一部なので、亡くなった方が土地を所有していれば、相続人にあたる人はその不動産を受け取ることになります。
財産を相続すると相続税がかかります。預金などと違い、不動産の場合は手元にお金がないと相続税を支払うことができません。
どうしても相続税が払えない場合は、相続を放棄するか、相続した土地を売却して相続税の支払いに充てることになります。
不動産の場合は所有しているだけで固定資産税もかかりますので、売却してしまう人も少なくありません。
とうぜん相続した土地を売ることは問題ありませんが、気を付けたいポイントだけおさらいしておきましょう。
土地を相続したら
土地を相続したら必ず相続登記を行いましょう。
登記は必須ではありませんが、もし他の誰かが所有権を主張してきたとき、所有権の登記がなされていないと自分のものであることを主張することができません。
とくに相続人が複数人になる場合、あらたにその子供に相続が発生したときなど登記がされていないと、権利関係が複雑になってしまい子々孫々に面倒を残すことになってしまいます。
必ず相続登記を行い、所有権の所在をはっきりさせておきましょう。
相続した土地を売却するためには
単独で土地を相続した場合は、相続した人の独断で売却を決めることが可能です。
しかし、相続人が複数いて共有の土地になっているときには、共有者全員の承諾が必要になります。
相続税の問題などで一人だけ売却したくても、他の共有者が合意しないと売却することはできません。
必ず事前に話し合いをして、売却するための合意を得ておきましょう。
販売活動はどうする?
不動産を販売するには仲介業者に依頼するのが一番確実な方法です。
ネットオークションなどで自分で販売することもできなくはありませんが、不動産売買の経験や知識がない人には非常にハードルが高いでしょう。
現実的に考えれば、仲介業者に依頼してお客さんを探してもらうのが一番です。
ただし、仲介業者選びは慎重に行いましょう。できるだけ高く売却して手元にお金を残すためにも、パートナーとなる不動産屋選びは重要です。
また経験豊富な仲介業者であればトラブルを未然に防ぎ、気持ちよく取引を終えることができます。
土地の売却を始めるにはまず査定からが基本ですが、査定するときに複数の不動産業者に依頼して、信頼できるパートナーを選ぶようにしましょう。
まとめ
相続した土地を売却するのは全く問題ありません。むしろ相続税の支払いのために売却を行う人も多いです。
土地を相続したらまず相続登記を行っておきましょう。
トラブルを防ぐことにつながりますし、今後もし売却を行うことになったときにもスムーズに権利の移転が進みます。
売却するためには不動産屋さん選びはとても重要です。いくつかの仲介業者と面談してみて信頼できる業者を探しましょう。